大切な人に想いを伝える魔法の言葉



ですが、それから数日も経たないうちに

また彼女は一人で想いを巡らせてしまいました。

そして自分の出した答えに後悔しはじめるのです。


カレのしあわせを願って別れたつもりが、

別れたとたんに恋しさが日に日に大きくなっていく。


あたりまえに届いていたメールが来ないことの淋しさ。

カレが好きだった曲が聞こえてきて思い出してしまうこと。

カレが欲しがっていた服を見つけてカレを想像してしまったり。


そうしてカレがいないすべての時間に、

カレがいないことの虚しさや淋しさを感じては、

存在の大きさを思い知ることになりました。


覚悟していたつもりでも、

覚悟していた以上に虚しくて淋しいのは、

思っていたよりもずっとカレを好きだったからなのだと、

彼女は気づいてしまいました。

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