大切な人に想いを伝える魔法の言葉


無言で玄関のカギを空けると、

眠らずに待ってくれていた彼女が

「おかえりなさい」

といういつもと変わらない一言で、

出迎えてくれました。


まるで、

お昼にコンビニで聞く言葉のような
あっさりとしたトーンです。

3日間も離ればなれで、

ようやく家に帰ったにもかかわらず、

いつもと同じ声で、同じ笑顔です。


彼女のいつもの

「おかえりなさい」に出迎えられて

僕は「ただいま」と力の抜けた声で

彼女に言葉を返すことができました。

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