ヴァンタン
夢の続き
私達はやっと家に戻ってきた。

でも屋根裏部屋の中にパパが居なかった。

あの激しい戦いは何だったんだ!


私は床に突っ伏して泣いていた。


むなしかった。
だってこの部屋にはチビと私だけ……


私は泣きながらチビと一緒にベッドに潜り込んだ。


――置いてきた手鏡を探しにチビも出発するのかな?

本当はこれで終わりにしてほしかった。
あどけなく笑うチビに苦労だけはして貰いたくはなかった。




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