ヴァンタン
――雅……
やっぱり。


それは紛れも無く、あの時かかってきた電話だった。

私がキャプテンバットの骸骨と対峙していた時の。


――ありがとう雅、チビ。


私は現実に戻してくれた友達に感謝した。

改めて、素晴らしい友人を持った事に感動していた。




『ママー。パパの鏡知らない?』
私は突然、あの最後の手段を思い出した。


『どうしたの? 興奮して眠れない?』

そうだ。
確かに母はそう言いながら鏡のありかを教えてくれたのだ。

もしかしたら……
タイムスリップしたのは?


――あ、あーん。
解らない。判らない。
私は……一体?


――もう、ヤケクソ!

私は携帯を取り出した。


――怖いよ。でもこれしかない。

私は幽霊船の内部で撮影した画像を再生した。


――えっ!?

私は息を詰まらせた。

其処に映し出されたのは、大砲の弾薬だった。

でもその一つが、あのキャプテンバットの骸骨だったのだ。

私は慌てて画像を削除した。


――あっ!?
証拠写真を消しちゃった。


でも……
それでいいと思った。

あのキャプテンバットのことだ。
何時復活するか解らない。
もし輪の貞子のように……


――もし、この携帯のディスプレイから這い出してきたら……


――でも本当に削除出来たの?


――もしかして、あの画像は何処かを飛び回っているだけなのかも?

ふとそう思った。




< 198 / 198 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

十五歳の系図

総文字数/8,242

恋愛(純愛)3ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
法律が変わるので今しか書けない物語です。 全ての章はアイと読みます。()の中は意味です。
不完全な完全犯罪ZERO

総文字数/207,424

ミステリー・サスペンス46ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
この作品は他サイトでも公開中です。 小さな探偵事務所を経営している叔父と何時の間にかバディとなる霊感がある高校生の瑞穂。 そんな二人+瑞穂の親友の事件簿です。
不完全な完全犯罪・瑞穂の叔父の事件簿

総文字数/22,942

ミステリー・サスペンス5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
この作品は他サイトでも公開しております。 高校生のアルバイト探偵磐城瑞穂とバディの元刑事の叔父の物語です。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop