ヴァンタン
幽霊船を隈無く探す。
でもキャプテンバッドに出会う為ではない。

パパの大型客船に乗り込む為の方法探しだった。


この船の何処かに身を潜めている骸骨達が羨ましそうに見ている。
そう思えてならない。


もし突然襲って来たらどうしよう。
そんな事ばかりを考えていた。




やはり甲板から行くしか方法はなさそうだった。

もう一度チビを起こす。
眠いなんて言っている場合ではなかった。


それでも起きないチビ。
仕方ないので、背中におぶった。




まず船を近付ける。
その時だった。




< 82 / 198 >

この作品をシェア

pagetop