モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
いつもどおり向かった
教会で、いつもどおり
お祈りをしていると、
いつもと違い、裏口の
方で何か重いものが
放り出されるような
音が聞こえた。

「?」

すっかり習慣になって
しまったが、別に
規則から外れたことが
嫌いなわけではない。

むしろ、好奇心旺盛な
姉の影響で、いつもと
違うことが起きると、
ついついそれを
追いかけてしまう。

不思議に思って向かった
裏口の扉の影から顔を
のぞかせて外を見る。

すぐそばには特に何も
ないが、森へ続く小道の
先で、何かが横たわって
いるように見えた。

好奇心の赴くまま、
そちらへ向かっていく。

横たわっている何かに
近づくと、ずるっ、
ずるっ、と何かを
すするような音が聞こえた。
< 172 / 726 >

この作品をシェア

pagetop