モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~

子供の扱い―沙羅

夜中。

沙羅は息苦しくて目を
覚ました。

自分の部屋の自分の
ベット。

いつもと変わりはない。

息苦しいと感じたのは、
たぶん、今見ていた
夢があまりに怖くて、
息をするのも忘れて
しまったからだ。

ゆっくりと深呼吸を
繰り返すと、控えめな
ノックの音が聞こえた。

ドアを開けると、
そこには心配顔で
たたずむ朔夜の姿がある。

昼間の地主たちの会話から、
もしかしたら沙羅に
何かしらの危害を
加えるかもしれないと、
とりあえず今夜は
ここに泊っていく
ことにしてくれたのだ。

確か、ダイニングルームで
休むと言っていたはず
なのに、どうしたのだろう。
< 229 / 726 >

この作品をシェア

pagetop