モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
一文字でも間違えると、
最初からやり直さなければ
いけないので、慎重に石を
押していく。
間違いが無ければ、
今日こそはこの部屋の
中のものを確認できる
はずだ。
はやる気持ちを抑えて、
姫乃は作業を続けた。
時間をかけて、ようやく
最後の城主の名を押し込む。
ゴトッ、と何かが落ちた
ような音がして、部屋の
内ドアが内側に開く。
恐る恐る姫乃が入ると、
その部屋には中央に大きな
机らしきものがあるだけで、
他には何もなかった。
そろそろと、机に近づいて
いくと、机の上にも文字の
刻まれた石が並んでいる。
ここに、『新たな花守人の名』
つまり、この城のもっとも
新しい主の名前を示せばいい。
最初からやり直さなければ
いけないので、慎重に石を
押していく。
間違いが無ければ、
今日こそはこの部屋の
中のものを確認できる
はずだ。
はやる気持ちを抑えて、
姫乃は作業を続けた。
時間をかけて、ようやく
最後の城主の名を押し込む。
ゴトッ、と何かが落ちた
ような音がして、部屋の
内ドアが内側に開く。
恐る恐る姫乃が入ると、
その部屋には中央に大きな
机らしきものがあるだけで、
他には何もなかった。
そろそろと、机に近づいて
いくと、机の上にも文字の
刻まれた石が並んでいる。
ここに、『新たな花守人の名』
つまり、この城のもっとも
新しい主の名前を示せばいい。