モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「フン。どうせ、
無駄に生きて
朽ち果てるのを
待つだけの連中だ。
少し死期を早めて、
有意義に使った
ところで、なんの
問題がある?」

地主の言葉に、
震えるほどの
怒りが湧き上がる。

「どうして、こんな…。」



理解、できない。



どうして、こんな
非道な真似が
できるのか。



「…。そこを、どいて。」

きっと、地主の考えなど、
一生を費やしても
姫乃には理解
できないだろう。

必死に怒りを抑え、
頭を切り替える。

救えないのなら、
手を尽くすには
手遅れなら、
彼らにかまっている
場合ではない。
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