モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「…さっき、時間が
惜しいと言っていたわね。
…ええ、お前の言うとおり、
わたしも時間が惜しいわ。
死にたくなければ、
道を開けさせなさい。」

あっという間に地
主の下へたどり着き、
地主の頭に銃口を
突き付ける。

それは、ノークスを
からかうのに使った、
銃弾の無い銃だった。


唯一の、姫乃の武器。


それは、銃
そのものではない。

銃弾の有無など
関係ない。

銃身を手にした
ときのみ、反射の
ように発揮される体術。

子供のころに父親に
叩き込まれた、
それこそが姫乃の
たったひとつの武器。
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