モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
おそらく、援軍が
来たのだろう。

ノークスが森に入る前の
喰血鬼の数より、
地に伏す屍の数のほうが
遥かに多い。

もはや、軍隊と
言ってもいいほどの数。


それを。


この短時間で。


たった、一人で。


殲滅してしまった。



まるで、100年前に
戻ったような錯覚に捉われる。


この光景は、かつての彼の二つ名を
思い起こさせるには十分十分すぎる。




―漆黒の覇王(ロード・オブ・ナイトメア)―




闇を生きる吸血鬼の、
絶対的な支配者。




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