モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「姫乃!何をしているのです!」

ノークスも駆け寄り、
姫乃の身体を支える。

「自分の状態がどれほど
危ういかわかって
いないのですか!?
絶対安静ですよ!
一体何を考えて…。」

心配し、叱責する
ノークスに、姫乃は
まっすぐ真剣な目を向けた。

その目に威圧され、
ノークスは言葉が
継げなくなる。

「…。…お願いが、
あるの…。」

息を荒げ、そう告げる。

「これ…。」

「…何です…?」

差し出されたのは、
一枚の丸められた
羊皮紙だった。
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