モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~

宣言―ノークス

「…マスター。お嬢様が
お話があるそうです。」

ノックの音に、従僕の少女の
一人は部屋から出て行き、
すぐに室内に戻ってそう告げた。

…姫乃が、話…?

不審な顔で、ノークスは
ドアの方を見る。

…昨日の恨み事でも言いに
来たのだろうか。

結局、凍夜は彼女の味方に
付いたのだろう。

でなければ、彼女がここに
来るわけがない。

「お部屋にお招きしても?」

「…招くも何も、凍夜は
入れないでしょう。」

「いえ、お嬢様おひとりです。
凍夜様の従僕はおりますが。」

「!?」

従僕の話に、ますます
不審感が募る。
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