小さな恋の虹〜キミと描く夢〜

リーダー圭



「おはよう!」


翌日も少し遅れて教室に入ってきた圭に、良ちゃんと一緒に駆け寄る。


圭は、暑いから近寄るなと体を逸らしたけど、おばさんのことが気になって、あたし達は圭が席に着くまで両端にピッタリくっついた。


「おまえら、暑いって!」


席についてスクールバックを机の横に掛けた圭が、眉を寄せて笑う。


「母さんは大丈夫だよ。落ちついてるから心配ないって、先生が言ってたし」


「本当!? あー、よかったぁ……」


あたしは肩の力を抜いて自席に座る。


「早く退院できたらいいね」


あたしが椅子の背もたれに体重をかけながら圭を見ると、圭は何度も頷きながら口角を上げていた。



< 166 / 495 >

この作品をシェア

pagetop