光のもとでⅠ
「……うん」
「もう何も訊くまい……。とにかく終わったら連絡ちょうだい」
「……ありがとう」
ふたりに頭をわしわしとされて、少し心が軽くなった。
今日明日とテストを受けると日曜日。週明けの水曜日に期末考査は終わる。
水曜日にはここを出られるように荷物をまとめておこう。
桃華さんたちにはいつ話そうかな……。
水曜日の朝のホームルームのときでいいだろうか……。
蒼兄の車で学校まで行くと、今日は昇降口まで一緒に来ると言われた。
「湊先生には痛みのこと話してあるのか?」
「うん……例年みたいに痛み止めを酷使し始めたことは話してある」
「そうか……」
蒼兄はどこかほっとしたような顔をした。
昇降口で別れ、後ろ姿の蒼兄の背中を見ては申し訳なくなる。
「本当はね、全部は言えてないの――」
でも、話したらきっとみんなが困惑すると思う。
だって、今も昔も、私の痛みというものは原因不明で打つ手が対症療法しかないのだから……。
「もう何も訊くまい……。とにかく終わったら連絡ちょうだい」
「……ありがとう」
ふたりに頭をわしわしとされて、少し心が軽くなった。
今日明日とテストを受けると日曜日。週明けの水曜日に期末考査は終わる。
水曜日にはここを出られるように荷物をまとめておこう。
桃華さんたちにはいつ話そうかな……。
水曜日の朝のホームルームのときでいいだろうか……。
蒼兄の車で学校まで行くと、今日は昇降口まで一緒に来ると言われた。
「湊先生には痛みのこと話してあるのか?」
「うん……例年みたいに痛み止めを酷使し始めたことは話してある」
「そうか……」
蒼兄はどこかほっとしたような顔をした。
昇降口で別れ、後ろ姿の蒼兄の背中を見ては申し訳なくなる。
「本当はね、全部は言えてないの――」
でも、話したらきっとみんなが困惑すると思う。
だって、今も昔も、私の痛みというものは原因不明で打つ手が対症療法しかないのだから……。