光のもとでⅠ
 でも、高校に通いだした今、入院だけは避けたかった。
 避けたい、というよりは怖いのだ。
 一度入ってしまったら、いつ退院できるともしれない場所に入ることが。
 あの白い部屋に閉じ込められるのが怖い。
 そのほかにも怖いものはある。
 ペインクリニックの治療が怖い……。
 痛みから解放されるのなら、楽になれるのならなんだってする。
 その気持ちに嘘はないけれど、対症療法すらが痛みを伴うなんて詐欺だと思う。
 けれど、この身体はどこまで持つだろう……。
 自分の身体に目をやると、
「もう、落ちるお肉すらない気がするよね……」
 言葉はどこまでも空虚に響いた――。
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