光のもとでⅠ
 夕飯のときにでも、それとなく訊いてみようかなぁ……。
 少なくとも、今は訊いちゃなんねぇ。
 まだ数時間はこいつの作った問題集と格闘しなくちゃいけないわけで、自分の首を絞めるようなことは回避回避回避っっっ!
 そう自分に言い聞かせるも、意識は違うほうへと逸れる。
 ゲストルームにいるであろう翠葉は大丈夫だろうか……。
 翠葉は秋兄のことを好きだと言った。でも、それと同じくらいものすごく怖いとも言っていた。
 そんなあいつはどんなふうに秋兄と対峙するのかな。
 また、秋兄はそんな翠葉とどんな話をするんだろう……。
「――はい、終了」
 え……?
「ずいぶんと白さが目立つ答案用紙だな」
 いつの間にか、俺の目の前にあった答案用紙が司の手に渡っていた。
 司は爽やかに微笑み、
「どうやら夕飯が食べたくないらしい」
 などと口にする。
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