光のもとでⅠ
「秋斗先輩は俺の先輩。翠葉が藤宮に通うことが決まったとき、翠葉のことをお願いしていたんだ」
 そうなのね……。
「どんな人……?」
 顔は楓先生と瓜二つと藤原さんが教えてくれた。
 きっと、脳波検査のときに脳裏に浮かんだのはツカサとその人なのだ。
「……機械マニア」
「え?」
「システムエンジニアっていうか、開発者、かな」
 よくわからないけど、すごい人、ということかな。
「翠のこれ……」
 ツカサに服の上から腕を掴まれた。
 そこにはさっきのバングルがはまっている。
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