光のもとでⅠ
『明日、お昼くらいに少し時間作っていくよ。そのときにまた話そう?』
「来てくれるの?」
『そりゃ、かわいい妹の新しい髪形を見に行かにゃなりませんからね』
「……無理してない?」
『無理どころか楽しみ』
 これはそのまま受け取ってもいいのかな。
「じゃ、明日、楽しみにしてるね」
『うん、明日ね!』
 電話を切って目の前に広がる空を見る。
 ソファの前は全面ガラス張り。
 ここからだと藤山が見える。
「今は緑の季節だね」
 西日が当たる山を見ながらそう思った。
「病室に戻ってアルバムを見ようかな」
 ふと思い立ち、病室へ戻ることにした。
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