光のもとでⅠ
 どいつもこいつも手のかかる――。
 俺より一回り近く年上のくせに……。
「部室のロッカー、一番奥が俺の。そこに替えの胴着入ってるから」
 そう言うと、俺はひとり桜香庵を先に出た。
 今日から柏木桜の家庭教師もインハイが終わるまでは休みだ。
 助かった……。
 これが今日までだったなら、俺は間違いなく怒鳴り散らしてあの女を泣かせていただろう。
 そんなことを考えながら弓道場へ戻った。
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