光のもとでⅠ
 なんだかすごく不思議……。
 あまり話したことのない涼先生と、初めて会った真白さん。
 ツカサのご両親だし、訊きたいことはたくさんあるはずなのに、そこには会話という会話はほとんどなかった。
 それでいて居心地が悪いということもなく……。
 不思議に思っていると、
「その仕草がハナと同じなんです」
 涼先生はくつくつと笑う。
「仕草、ですか?」
 なんのことだろう、と思っていると、私の正面にいた真白さんが首を傾げて見せた。
「あ……」
 気づいて自分の頭をもとに戻す。
 なんか、こういうの少し前にもあったような気がする。
 頭の片隅でそんなことを考えつつ、ハナちゃんの毛並みを堪能した。
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