光のもとでⅠ
「賞状やメダル、トロフィーは学校管理になってるから写真」
 と、ディスプレイを見せられる。
「あ……」
 そこには無表情なツカサが写っていて、胸もとにはメダルが、手にはトロフィーと賞状を持っていた。
「二位だけど……」
「すごいっ! おめでとうっ」
「ありがとう」
 ツカサはすぐに車椅子の用意を始める。
「あっ、ツカサっ。私、歩けるのっ。歩いていいって言われたの」
 ツカサは一瞬目を見開いたけれど、「そう」と手をかけていた車椅子をしまい、代わりに点滴スタンドに手をかけた。
「屋上に行くんじゃなかった?」
「行くっ」
 病室を出てナースセンターの前を通ると、受話器を片手に話している栞さんがいた。
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