光のもとでⅠ

　私の目線ではこんなふうに見えないだろうな。
　そんなことを考えながら見るのはとても楽しかった。
　写真でこんな楽しみ方ができるとは思ってもみなかった。
　いつも、自分の目に映る世界を家族に見せることが前提で撮っていた私には、目から鱗な写真たちだった。
「どれもきれい……」
　光を浴びている植物たちはみんな生き生きとしていて、ランタナのレインボーは見事に咲き誇っていた。
　それは鉢植えではなく茎だった部分が木質化しており、紫陽花のように大きく育っている。
　丹精をこめて育てられているのだろう。
　そういうことが見て取れる。
　斑入りのピンクのポーチュラカは初めて目にするもので、こんな品種があるのかと驚いた。