光のもとでⅠ
「私、お茶淹れますね」
 昼間と違い、今は三つのストーブがついているため、どれかひとつを選ぶ必要はない。
 ストーブの上に置かれているケトルにはどれも水が入っていて、すでに沸いているのだから。
「秋斗さんは何が飲みたいですか?」
 テーブルの真ん中に籠があって、その中にティーパックがお行儀欲並んでいる。
「じゃ、俺はラベンダー」
「私はカモミール」
 そんな会話をしながらカップにティーパックをセットする。
 そのときだった。
 秋斗さんが立ち上がったな、と思ったら、私の背後からふわりと抱きしめられた。
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