光のもとでⅠ

41

 お昼はスープ、夜もスープ――。
 蒼兄は一人分だから、と適当にパスタを作って食べていた。
 あまり料理をする人ではなかったけれど、唯兄に触発されているのか、最近は三人でキッチンに立つこともある。
 作ってもらったからせめて片付けだけでも、とは思うのに、お腹が痛くてそれどころじゃない。
「ごめんなさい……」
「いいよ。元気になったらお好み焼きでも作って」
「うん……」
「タンブラーに水を足してサイドテーブルに置いておくから」
 と、蒼兄は部屋から出ていった。
 すでにベッドの下には洗面器がセットされていて、いつ吐き気が襲ってきてもトイレまで行かなくてもいいようになっている。
 本当に、毎月つらくて嫌になる。
 女の子をやめたくなる日々だ。
< 3,547 / 10,041 >

この作品をシェア

pagetop