光のもとでⅠ
「うん、わかってる。ツカサが言っている意味もわかってて、自分がどうしなくちゃいけないのかもわかってて――でもね、そこが私の最大の葛藤なの。うまく折り合いをつけられる場所が見つけられない」
 高校に入ってからというものの、ずっとその迷路の中にいる。
 周りにいる友達が大好きで、一緒に行動したいと思えば思うほどにつらくなる。
 気持ちと、制約だらけの身体にがんじがらめにされる。
 ――「生きていることに感謝を」。
 そんなふうに思えないことがある。
 たぶん、ツカサがセーブしてくれなかったら、私はまた同じことを繰り返す。
 ツカサという存在はものすごくありがたくて、でも、現実を突きつけられるたびに私は葛藤する羽目になる。
「もう一度、俺の携帯にバイタルの転送してもらえるように――」
「それはだめ」
 顔を上げて笑顔で拒否。
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