光のもとでⅠ
「はい、海斗と千里、捕獲部隊出動!」
久先輩から軽快な指示が飛ぶ。
俺たちに拒否権なんてすてきライフカードは用意されていない。
もう、とりあえずは言われるがままに動く。
着替えが終わった佐野を拉致して図書室へ連行。
「持ってるものをすべて出したまえ」
っていうのは別になんでもなく、持っているミュージックプレーヤーを出せ、というだけ。
こいつは普段から複数のミュージックプレーヤーを持ち歩いている。
「海斗、俺、なんで拉致られてんだろ……」
きょとんとした佐野に少し同情。
数日前、その席を強要されたのは俺だった。
「ま、早い話がグルになろうぜ! ってところだ」
話すと、その場のメンバーをぐるっと見渡し、
「いいいいいい……慎んで遠慮申し上げる」
と、席を立とうとする。
その肩をガッチリと押さえて立たせないのが優太先輩。
久先輩から軽快な指示が飛ぶ。
俺たちに拒否権なんてすてきライフカードは用意されていない。
もう、とりあえずは言われるがままに動く。
着替えが終わった佐野を拉致して図書室へ連行。
「持ってるものをすべて出したまえ」
っていうのは別になんでもなく、持っているミュージックプレーヤーを出せ、というだけ。
こいつは普段から複数のミュージックプレーヤーを持ち歩いている。
「海斗、俺、なんで拉致られてんだろ……」
きょとんとした佐野に少し同情。
数日前、その席を強要されたのは俺だった。
「ま、早い話がグルになろうぜ! ってところだ」
話すと、その場のメンバーをぐるっと見渡し、
「いいいいいい……慎んで遠慮申し上げる」
と、席を立とうとする。
その肩をガッチリと押さえて立たせないのが優太先輩。