光のもとでⅠ
それなら俺は一階からその場へ向かうべきだ。
人がまばらにいる外周廊下を突っ切り、特教棟の入り口へ向かう。
『あのね、今ちょっとお話をしているから先に――』
「お話」じゃないだろ……。
そう思ったとき、特教棟の一階から二年の女子が出てきた。
俺と目が合うなり視線を逸らす。
写真では後ろ姿だったが髪型が同じ――間違いないな。
俺を避けて通ろうとした人間の前に立ち、
「ちょっといい?」
声をかければびくりと肩を震わせる。
「な、何かしら」
女は口もとを引きつらせ身を引いた。
イヤホンから聞こえた声と一致。
「次に翠を呼び出すときは俺も一緒に呼び出してほしい」
笑顔で言えば血の気の引いた顔で、
「私、何も知らないわっ」
と、桜林館へ向かって走り出した。
人がまばらにいる外周廊下を突っ切り、特教棟の入り口へ向かう。
『あのね、今ちょっとお話をしているから先に――』
「お話」じゃないだろ……。
そう思ったとき、特教棟の一階から二年の女子が出てきた。
俺と目が合うなり視線を逸らす。
写真では後ろ姿だったが髪型が同じ――間違いないな。
俺を避けて通ろうとした人間の前に立ち、
「ちょっといい?」
声をかければびくりと肩を震わせる。
「な、何かしら」
女は口もとを引きつらせ身を引いた。
イヤホンから聞こえた声と一致。
「次に翠を呼び出すときは俺も一緒に呼び出してほしい」
笑顔で言えば血の気の引いた顔で、
「私、何も知らないわっ」
と、桜林館へ向かって走り出した。