光のもとでⅠ
今の俺はそんなにも周りが見えていないのだろうか。
「俺じゃ嫌かな? それなら、あと一時間もしたら楓が上がる時間みたいだけど……」
「あ、えと……全然嫌じゃないです。お手数をおかけしてすみません」
少し硬質な声。
秋兄の変な遠慮、というよりは緊張が翠に伝染した感じ。
秋兄――。
ふと、その存在に考えをめぐらせる。
秋兄は翠の中でどんな位置づけにあるのだろうか。
先輩でも友人でもないはずだ。
だとしたら何……?
兄の友人。否、それよりはもう少し近い位置にいると思う。
自分に好意を持ってくれている男――そんなところだろうか。
「翠、秋兄とブライトネスパレスへ行ってきたら?」
「「え?」」
ふたり声を揃えて反応する。
「俺じゃ嫌かな? それなら、あと一時間もしたら楓が上がる時間みたいだけど……」
「あ、えと……全然嫌じゃないです。お手数をおかけしてすみません」
少し硬質な声。
秋兄の変な遠慮、というよりは緊張が翠に伝染した感じ。
秋兄――。
ふと、その存在に考えをめぐらせる。
秋兄は翠の中でどんな位置づけにあるのだろうか。
先輩でも友人でもないはずだ。
だとしたら何……?
兄の友人。否、それよりはもう少し近い位置にいると思う。
自分に好意を持ってくれている男――そんなところだろうか。
「翠、秋兄とブライトネスパレスへ行ってきたら?」
「「え?」」
ふたり声を揃えて反応する。