光のもとでⅠ
 もっとも、ツカサがGOサインを出している時点で、生徒間で行われるミーティングはほぼ間違いなく通るだろう――ううん、通るようなものを作らなくちゃ……。
 今回、学校長に求めなくてはいけない許可は食堂のスタッフを「雇用」という形で扱わせてもらえるかどうか。
 きっと、そこに尽きる。
 許可が下りればそれは私たちの手元を離れ、実行委員のもとでもっと綿密な企画に練り上げられる。
 スープの取り扱いやジャックオーランタンコンテストの詳細は実行委員の手に委ねられるのだ。
 生徒会は正式に上がってきた企画書に対して、防災綿やその他安全面の確認を済ませてGOサインを出す。
 あれこれ考えていると、
「その手のフォーマットなら俺が用意しておいてあげるから、少しお茶を飲んで寝たらどうかな?」
 秋斗さんに顔を覗き込まれた。
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