光のもとでⅠ
 通話を切り、
「よっし、これで仕事が振られることもない、っと……」
「俺に手伝えることがないのなら、向こうの作業に戻りたいのですが」
「ん? それは司っちが決めていいよ。聞くか聞かないかは君の自由だし」
 司っちの顔を見なくても、思い切り怪訝そうな顔をしているのが気配でわかる。
「リィがなんで今日休みで明日も休みなのか。……知りたくない?」
 顔を上げて立ったままの司っちを見上げると、表情が固まっていた。
「俺は知りたいんじゃないかと思ってたんだけど?」
 ほら、言いなよ。知りたい、ってさ。
 人間素直なほうが得するんだよ?
「……教えていただけるのなら」
 意外と丁寧なお願いをされた。
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