光のもとでⅠ
「リトルバンクへのアクセス時間ですが、十時半以降はアクセス禁止。それから、そのパソコンからのアクセス時間は最長でも一時間半。さらには、アクセスしたら俺の携帯に通知が届くともっといいですね」
 にこりと笑みを向けられる。
 ついさっき見せた激情の欠片すら見当たらない。
 いいねぃ……。好きだよ、こういう子。
「さすがだね。うんうん、いいよいいよ、追加しちゃう。一時間半過ぎたらビービー警告音とか鳴らしちゃおうね」
 ノリノリになってきた俺を横目に、
「作業終わったら呼んでください。そのときには自分も一緒に引き上げます」
「りょうかーい!」
 彼はすぐに部屋から出ていった。
 俺はピュー、と口笛を鳴らす。
「さっすが、切り替え早いね」
 とっとといつもの自分を取り戻してその先を見据える。
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