光のもとでⅠ
 朝陽先輩が言っていたことと同じ。
「あぁ、第一部から見ててそれっぽいとは思ったけど……。ふーん、そうなんだ。……でも、その対象が気づいているようには見えないのは気のせい?」
「くっ、おまえいいとこついてるよ! でも秘密な!」
「あぁ、楽しいから傍観するわ」
 ふたりはツカサが誰に向かって歌っているのか知っているのかもしれない。
 どうして、なんで私は気づけないんだろう。
 誰なんだろうっ――でも、訊けないっ。
「海斗くんっ」
「お? どうした?」
「私、背低いから前に行ってモニター見てくるっ」
「わかった。んじゃ、俺も行くよ」
「いいっ、海斗くんはそこで飛翔くんと一緒にいてくださいっ」
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