光のもとでⅠ
 そこへ沙耶先輩がやってきた。
「姫ー、巡回行くよー」
「あ、今行きますっ」
 データの保存を済ませると、
「昼には戻れよ」
 ツカサの言葉にこくりと頷く。
 きっとお弁当か何かだろう。
 廊下に出ると、
「相変わらず藤宮くんは過保護ね?」
 沙耶先輩に笑われた。
「沙耶先輩はツカサと仲良しさんですか?」
「やめてよ。あれと仲良しでいいことなんてないでしょ?」
 間髪入れず即答される。
< 6,001 / 10,041 >

この作品をシェア

pagetop