光のもとでⅠ
 とりあえず、切り抜けろ、俺っ!
「あれ? 俺、協調性とか順応力は高いって定評があった気がするんですけど。おっかしいなぁ……」
 あんちゃんの隣には零樹さんが座っていて、オーナーはその隣に座っている。
 何って、俺の前にあんちゃんが座っていてくれたことに感謝感激雨あられ。
 コーヒーカップに口をつけた瞬間、容赦ない一言が飛んできた。
「おまえの順応力や協調性は無駄なところに使われすぎなんだ。自覚を持て」
「う゛、ごほっごほ――」
 ちょっとっ!
 人が飲み物飲んでいるときにそういうこと言わないでくださいよっ!
< 6,165 / 10,041 >

この作品をシェア

pagetop