光のもとでⅠ
「安心して? 告白とかじゃないから」
 にっと笑って見せたけど、翠葉は苦笑する。
「……教室に入ってきたときから何か変だったよね?」
「……俺は本当に繕うのが下手だよなぁ」
 思わずその場にしゃがみこむ。
 すると、翠葉が目の前にちょこんと座った。
「何かあった?」
 若干覗き込むような仕草で訊いてくれる。
 こんなんじゃなくて、ちゃんと俺が「話す側」にならなくちゃいけないのにな……。
「翠葉、悪い……。うちの一族に巻き込むことになる」
 腹を据えて口にした。
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