光のもとでⅠ
 翠と出逢ってからまだ七ヶ月しか経っていない。
 なのに、異様に長い七ヶ月だった気がする。
 思い出そうとすればするほどに、一緒に過ごした時間を膨大に感じる。
 七ヶ月という時間は間違えようがないのに、実際七ヶ月以上の歳月を共に過ごしたような錯覚。
「ツカサにとって、私はどんな存在?」
 交換条件はどこまでも続く。
 ある意味、俺と翠の平行線はデフォルトなのかもしれない。
 それなら、こんなに距離は開けずもっと近くで――限りなく一本の線に近い距離で並行を保ちたい。
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