光のもとでⅠ
「秋斗さんはなんでツカサが……その――」
「翠葉ちゃんを好きなことを知っていたのか、かな?」
「……はい」
「そうだな……本人から聞いたというよりは、司をずっと見てきたから知ってるっていうのが正しいかな」
「え……?」
「俺は翠葉ちゃんも見てきたけど、司のこともずっと見てきたんだ。それこそ、小さい頃から……というよりも、生まれたときからね。その司に変化があればすぐに気づくよ。こと、他人に興味を示さなかった司が初めて関心を示した人間が翠葉ちゃん、君だったから」
 その言葉にドキリとした。
「さ、続きは車の中で。翠葉ちゃんは上履きを靴に履き替えてこなくちゃでしょ?」
 私は背中を押され、昇降口へと向かってテラスを歩き始めた。
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