光のもとでⅠ
「じゃ、適当に笑ってね」
 そうは言うけれど笑えない。
 このあと、私の証明写真を撮るためだけに一時間の時間を要した。
 けれど、現場は雰囲気が悪くなることはない。
 時間が経つにつれて笑いが増えていったくらい。
 最終的にどうやって撮ったかというならば、スタッフ数人と雑談をして、私が笑うタイミングでシャッターを切る、という方法だった。
 出来上がった私の写真は、カメラ目線とは言えないけれど、自然に笑った表情で写ったものだった。
< 7,146 / 10,041 >

この作品をシェア

pagetop