光のもとでⅠ
「君が自分を責めるのと同じように、自分の過去の行動を責めている人間がここにもいることを。君が自分を責めることを俺はつらいと思うし、俺が自分を責めることで君がつらくなる。……俺も忘れないから」
 私が私を責めると秋斗さんがつらくなり、秋斗さんが秋斗さんを責めると私がつらくなる――。
 言葉にしてもらったらとてもわかりやすかった。
 関係性がわかったところで問題が解決するわけではないけれど、もやもやしていたものが少しだけクリアになった気がする。
 でも、一筋縄ではいかない理由がふたりともにある。
 秋斗さんも私も、楽になりたいとは思っているのに許されることは望んでいない。
 本当にどうしたらいいのかな……。
 さっき秋斗さんが口にした言葉。

 ――「傷つけたことを忘れないように、心に刻み付けてずっと持ち続けることだと思う」
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