光のもとでⅠ
「今日なんてクラスまで来てたもんな?」
 海斗の言葉に嵐や優太が冷やかしの口笛を吹く。
「悪いか」と笑みを向けると、その場が一瞬にしてしんとした。
「どうやら、俺はその場にいるだけで効果覿面な虫避けになるらしいからな。虫避け害虫駆除のためなら毎日でも翠のクラスを尋ねる。何か文句でも?」
 茜先輩と会長がクスクスと小さく笑い、ほかのメンバーは唖然としていた。
「反論がないなら、会長、とっとと仕事してくれませんか」
「あはは、悪い……。でも、なんだったら司が進行してくれてかまわないけど? 俺の後任は司って決まってるわけだし」
 会長をじっと見ると、
「あー、はいはい。すみません、すみませんでした。ごめんなさい。最後の仕事くらいきちっとします」
 会長は場を仕切りなおして「仕上げ」の結果報告を始めた。
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