光のもとでⅠ
「それ、不要だから」
 何……?
「俺が教えるから不要。話は以上」
 言葉を返さなかったらすぐにでもゲストルームへ引き返されそうな軽快さだった。
「……あなたに教えられるんですか?」
「失礼な子だねぇ……。唯さん、見かけどおり頭脳明晰よ?」
 この人の頭脳は秋兄に匹敵するという話は聞いたことがある。
 だが、自分のポジションを奪われるのはいい気がしない。
 そんなことを考えていると、次なる言葉が発せられた。
「それに、司っちだって気づいてるんじゃないの?」
 俺が視線のみで訊き返すと、容赦のない言葉が返ってきた。
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