光のもとでⅠ
 人に気づかれないくらい小さなインカムを随時左耳にセットしていた。
 情報は授業中にも上がってくる。
 それとは別に、時系列順に見られるよう、パソコンや携帯へもデータが転送されている。
 事が起きたそのときから、俺が直接警備員に指令を下せるようになっていた。
 まだだ――まだ早い。
 今はまだ監視を続けていればいい。
 取り押さえるときは、言い逃れが一切できない状況になってから。
 物に危害が加わることは想定内。
 翠の身が守られるのならば問題はない。
 そう思っていた――。
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