光のもとでⅠ
 カップに入れた飲み物は飲めたけど、サンドイッチは一切れ食べるのがやっと。
 疲れていたり睡眠不足だと食欲も落ちる。よく知った自分の身体の特徴。
 私の携帯はツカサが持ったままで、帰るそのときまで手元に帰ってくることはないだろう。
 けれども、それに対し何を思うでもない。
 残したサンドイッチはツカサが食べてくれた。
 時刻が七時を回ると、ツカサは自分の携帯を手にどこかへ発信する。
「高遠(たかとお)さん、車を回してください」
『かしこまりました』
 それだけで通話を切る。
 そして、もう一本。
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