光のもとでⅠ
 陸上部の人が何人か一緒だった。みんな白いジャージだからか、そこだけが浮き上がるように見える。
 声をかけることはできなくて、じっと見ていると佐野くんが私に気づいてくれた。
「御園生!?」
 私はテラスに片手をかけ、その人たちと向き合う。
 向き合うといっても二階と一階だけど……。
「……終わったの今?」
 佐野くんは「何が」とは言わなかった。でも、何を指しているのか私には伝わった。
 佐野くんがひとりなら、「終わった」と口にしたかもしれない。
 けど、ほかに人がいたから私は頷くことで返事をする。
「今から帰る?」
 訊かれて、またひとつ頷いた。
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