光のもとでⅠ
 あれ……? 私、もしかしてポニー以外だとハナちゃんにしか触ったことがない?
 意外な事実にびっくりした。
 ハナちゃんはとても小さくて、守ってあげたくなるほどに華奢な体つきで、だから抵抗なく触ることができたしかわいいと思えたのだ。
 孔雀の小屋の前にくると、孔雀はすぐ私に気づきバサッと尾を広げてくれた。孔雀独特の羽の模様が玉虫色に輝き、光の当たり具合によっては色が微妙に変わる。
「きれいっ……」
 声に出したあと、パンフレットにある孔雀の説明に目を通す。
 孔雀は尾が短いのがメスで尾が長いのはオスらしい。つまり、この小屋にいる孔雀はオスなのだ。そして、孔雀の羽は空を飛ぶための羽ではないことも書かれていた。
 羽は春の繁殖を過ぎると夏頃に抜け、冬になると新しい羽が生え揃うそう。
 まだ尾を広げたままの孔雀さんを見て、生え揃ったばかりの羽を自慢したいのかな、と思う。
 クスリと笑いながら次の説明を読んで驚く。
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