光のもとでⅠ

34

 沈んだ気持ちのまま月曜日の朝を迎えた。
 朝食の席で、
「顔色悪いわよ……?」
 お母さんに訊かれ、
「眠れなかったのか?」
 蒼兄にも訊かれる。
「そういえば……夜、ずっと電気点けたままだったでしょ? 一度消したんだけど、また点けてたよね? 何度か様子見に行ったんだけど、寝てることは寝てるみたいだったし、なんか理由があるのかと思って消すのやめたんだけど」
 コーヒーをトレイに乗せてキッチンから出てきた唯兄の指摘にドキリとした。
「翠葉?」
 お父さんが催促するように私の名前を呼ぶ。
「ちゃんと、寝た、よ? 電気は……消し忘れちゃったの。そのあとは……たぶん寝ぼけて点けた、のかな?」
 あまりにもぎこちない話し方だっただけに、みんなの視線が針のように刺さる。
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