光のもとでⅠ
 お父さんじゃないけど、触りたい心を触発されて人差し指で頬をつついてみる。と、急に「もぉ飲めませぇんっ」と喚いた。
「や、もう飲ませないから安心して休みなさいって」
 苦笑しながら真面目に答える蒼兄がおかしい。
「でも、アレね? 酔った唯は零にちょっと似てるわ」
 お母さんの言葉に蒼兄と頷く。
「えぇ!? 俺ってこんな?」
 お父さんは不服そうな声をあげたけど、
「ま、こんなかわいく見えるならいっかぁ」
 と嬉しそうに笑う。
「いや、唯より父さんのほうが性質悪いだろ?」
「えっ!?」
 慌てるお父さんに、
「「だって、翠葉に絡むでしょ?」」
 お母さんと蒼兄が声を揃えた。
< 8,984 / 10,041 >

この作品をシェア

pagetop