光のもとでⅠ
 湊先生はニッと笑い、
「次期会長の伴侶って、権力だけは無駄に使いたい放題なの。だから、翠葉は心配せずにもう寝なさい」
「でも蒼兄たちに連絡しなくちゃ……」
「私からする。碧さんたちにも私が引率することを伝えれば幾分か安心してもらえるでしょう」
「……ありがとうございます」
「礼には及ばないわ……。うちの愚弟とバカ従弟を一発殴らないと気がおさらまない。それだけよ」
 湊先生は白衣を翻して病室を出ていった。
「なんかすげぇ楽しそうだけど、俺は留守番っぽいな」
 相馬先生は少し残念そう。
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