光のもとでⅠ
「今、麦茶を淹れたんだけど飲むかい?」
「いいんですか?」
「もちろん。小屋の中とは言えど寒いから、少しあたたかいものを飲んで行くといい」
「じゃ、いただきます!」
 私は原島さんとお茶を飲んでからウサギ小屋へ向かった。

 小屋に入るとすぐにピョンが寄ってきた。だから、今日はピョンを描くことに決めた。
 一通りウサギたちに挨拶をして、小屋の中に私がいることに慣れてもらう。そうして、あまり動かなくなったところでスケッチを開始した。
 動物の手や耳を描くのが好き。くりっとした目を描くのも好き。このふわふわっとした毛並みとか……。何より、鼻や口元がすさまじくかわいい。
 夢中になって描いていると、違う小屋からニワトリのけたたましい鳴き声が聞こえてきた。
 誰か動物を見て回っているのだろうか。
< 9,361 / 10,041 >

この作品をシェア

pagetop